Johnman.md

プログラミングのことや個人的なことを書きます。たぶん。

2021年10月の読書記録

今月から図書館に通い始めて、結構読めた気がする。

ちなみにこの感想は読書メーターに書いたものをコピペしてます。

bookmeter.com


ポケモン・ストーリー〈上〉

2000年に発売されたものの文庫版。上巻だとアニメ化決定までが書かれている。 一大コンテンツとなったポケモンがいかにしてつくられたのか、それを田尻さんや石原さん、その他の関係者にインタビューを重ねてまとめてある。

ゲームもカードもアニメも、どれも波乱の道のりを経てなんとか世に出たんだな。個人的に面白かったのは、田尻さんが「ゲームによるコミュニケーション」について考えていた点と、技術による進化ではなく、アイデアによる進化を重視していた点。クリエイティブってこういうことかもなと思った。

ポケモン・ストーリー〈下〉

アニメ化からアメリカ進出、田尻さんのインタビューが収録。アニメ化に対する小学館のリスクがすごい。アニメ1話の話が出たときには思わずぐっときたし、ポケモンショックは当事者としては知らないので後の放送業界にどれだけの影響を及ぼしたかを初めて知れた。

ほぼほぼビジネスの話になっていて、ポケモンというキャラクターをいかに大事に育ててきたのかがわかる。ポケモンGOがある今のことをどう思うんだろう。またこんな本が出たら面白いだろうな。

ふつうのLinuxプログラミング 第2版

Linuxの仕組みやLinuxプログラミングについてざっくり学べる本。あくまでざっくりなので、深掘った内容があるわけではなく、量のわりにサクサク読めた。

個人的には後半のプロセス、シグナルのあたりが面白かった。最終的にはC言語でHTTPクライアントとHTTPサーバーを作ることになるけど、Cでやるのめちゃくちゃ大変(ライブラリ使ったりしてないのもあるだろうけど)。普段だいぶGoに助けられてるのを実感した。

DIE WITH ZERO

お金は使わないと意味がない、溜めすぎず、思い出や経験にしっかり使おうという本。

家族や子供のためお金を除いたお金はとことん自分のために使うべき。死ぬときに残っているというのは損だという主張。とにかくお金を有効に使えということが書いてある。

「老後にこれをしたい」と思っていてもいざ老後になると体力が衰えて実現できなくなってしまうから、若いうちにやれることをしよう。子供達には生きているうちにお金を渡そう。寄付も大きなお金じゃなくても今やれば今必要としている人を助けられる。

本を読む本

読書術本の原点のような手引書。

読書には段階があり、かつ上位のものは下位のものを含んでいる。なので全四段階を順に習得すればよい読書を習得できるという主張。段階は初級読書、点検読書、分析読書、シントピカル読書からなる。たいていの本は点検読書まででよく、分析読書を行うのはよい本だけでいい。

なお、この本では「教養書」を主として扱っていて、文学に関しては軽くだけ触れられている。 そのへんの読書術のような本を読むよりもだいぶ納得感を得られた。段階的に書かれているので頭にも残りやすい。

涼宮ハルヒの直観

発売日に予約購入していたものをやっと読んだ。 ミステリ色が強めで新鮮。新キャラも魅力的だった。 結構ページ数があるのにサクッと読めてしまったなぁ。やっぱりハルヒ面白いよ。

新装版オイラーの贈物

最近すっかり数学を使わなくなったので復習がてらざっと読んでみた。

オイラーの公式を理解するために必要な内容をまとめている。終盤にはフーリエ級数などもでてくるが、あくまでおまけという感じ。

数列や方程式、微積分、三角関数を経てオイラーの公式へたどりつく。教科書的な説明でなく、定義を重視した解説に加え、数値計算による具体的な例も示しながらなのでイメージがしやすかった。 オイラーの公式を知りたい、周辺の数学を簡単に復習したいという場合にいい本だと思う。

地球の未来のため僕が決断したこと

ビルゲイツ温室効果ガスをゼロにするために何が必要かを説いている本。 ゼロでないといけない理由はバスタブと同じで、減らすだけではちりつもでいずれ溢れてしまうから。 前半では温室効果ガスを排出する5つの要因について解説していて、後半で政府や企業、個人がやるべきことを述べている。

ゼロを実現するためには技術的なイノベーションと経済的なインセンティブが必要。 貧しい国が成長することを妨げず、世界の温室効果ガスを削減するという一貫した主張が印象的だった。

ただ、本当に世界レベルでこれ実現できるか?という気持ちになった。