Johnman.md

プログラミングのことや個人的なことを書きます。たぶん。

2022年 1月の読書記録

最近アルセウスばかりしていて全然本を読めてないです。 1日1ページはなんとかやってます。たぶん。


図書館戦争

SFかと思ってたらラブコメだった。末尾にある対談で児玉清さんが「『阪急電車』を読んで興味を持った人は驚くと思う」という通り驚いた。だから飲み込むまでに時間がかかっちゃったな。 けど読み終わった今では面白い話だったなと思うし、続編も読んでみたくなった。最初の入りがずれてただけで、物語自体はとてもいいものだと思う。いつかまた読み返してみるといいのかもしれない。

誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち

mp3をきっかけとした音楽のリークをとりまく人々の物語。mp3の開発者、音楽業界のトップ、海賊版をリークする組織の3つの視点からエキサイティングに語られる。当時の音楽や動画をダウンロードしてiPodなんかで聴く風潮を感じながら、その裏側で動いていた大きな事件の全貌を知ることができ、非常に読みやすかった。 いまや音楽は完全にストリーミングで聴いていて、CDなんてここ数年買っていない。世界を変えるテクノロジーとそれをとりまくビジネスについても考えることが’できて、とてもいい本だと思った。

サラダの歴史

2世紀にはサラダの原型のようなものの記述があるが、当時は生野菜を食べることが避けられていて、唯一生で食べるのが普通だったレタスだった。四体液説がずっと幅を利かせていて、現代のように様々な種類のサラダが食べられるようになったのは20世紀になってからのことらしい。当然のように食べていたものだけど、一般的になったのが意外と新しいというのが驚きだった。重すぎず、写真もあって楽しく読めた。

実践Rustプログラミング入門

CLIやWebアプリ、組み込みからマクロまで幅広く実践的に学ぶことができた。言語仕様はなんとなく知っていたがなかなかものを作ってなかったので、こういう実践的な本はありがたい。

20歳の自分に教えたいお金のきほん

だいぶ広く浅く書かれた本だった。大体の内容は知っていたかなぁ。ただ税金の使い道や国家予算については全然知らなかったので、そのあたりのことをふんわり知れたのはよかったと思う。

教養悪口本

ゆる言語学ラジオが好きで気になって読んだ。出店明示度が高いのが堀元さんらしいな。悪口という体裁をとりつつも面白おかしい文体で非常に読みやすいうんちく本でもある。いや〜プロールの餌のような本だ!

知的生産の技術

知的生産とは頭を働かせて何か新しいことがらを人にわかるかたちで提出すること。本書に出てくる技術的な部分は時代とともに変わっていても、本質的なところは何も変わっていない。そしてそれは技術であるから再現性がある。 技術というと能率の話だと捉えられがちだけど、実際に得られるものはいらつきから解放された精神的な安定というのがとてもいいなと思った。その通りだと思う。そうして常にスムーズに思考できるようにしておくのが大切。 タイプライターなどさすがに古すぎる部分もあるけど、そこは昔話として楽しんだ。

日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界

研究者の方々が書いているので、しっかり出典が明示されていたり慎重な物言いだったりするのがいい。「これ」「それ」「あれ」といった語の口ではうまく言えない感覚がしっかり言語化されたのはスッキリして面白かった。ほかには元号の規則性やアクセントについての話も好き。ほんとだ!という発見がいっぱいだった。