CKADに合格したので、対策したことをまとめます
2021年9月26日にCKADを受験して、無事合格しました。
試験内容の改訂前に合格できて助かった〜。受験料を出してくれた弊社に感謝です。
CKAD結果こない〜って言ってたらきた!
— じょん (@johnmanjiro13) 2021年9月27日
無事合格してました pic.twitter.com/nob9hyKJEB
備忘録として自分がした対策をまとめていこうと思います。
- 注意点
- あくまで自分の対策なので、これをやれば合格できることを保証するものではありません。
- 2021年9月28日から試験内容が変わっています。この記事は改訂前に受験したものです。
時系列
- 9月15日
- シルバーウィークだし、だらだら休むよりもCKAD受けてみようかなと思い立つ
- 9月22日
- 9月28日に試験内容が変わることを知り、急いでCKAD申し込み
- 9月26日
- AM 11:00〜の枠で受験
- 9月27日
- スコア96で合格
自分の状況
まずは自分がどのような状況だったかを軽く書いておこうと思います。
自分は普段から業務でAmazon EKSを触っていて、ECSやOpsWorksで動いているアプリケーションをKubernetesへ移行したりもやってきました。
なので前提として、Kubernetesリソースやkubectlコマンドには一通りの理解があります。
CKAD-exerciseを初めてやったときは「CLIでこんな簡単にyamlを作れるのか!」と感動しましたが、とくに理解できない内容などはありませんでした。
試験対策
Kubernetes完全ガイド
CKAD体験記にはよく登場する本です。仕事でKubernetesを触り始めた頃に買って、今でも重宝しています。 関係がありそうなところをざっと斜め読みしました。
今から買う場合は第2版がおすすめです。
CKAD-exercise
CKAD-exerciseは有志の方々がCKAD対策になりそうな問題を公開してくれているリポジトリです。 これをメインで解いていました。 ほかの体験記にいっぱい書かれてるので詳細は割愛。
初めてやったときには一周するのにだいたい2時間かかりましたが、最終的には1時間半くらいになりました。
ちなみに、環境にはminikubeを使いました。
Killer Shell
Killer ShellはCKS、CKA、CKAD対策に特化した模擬試験サービスです。 CKADを申し込むと2回分使うことができます。
Killer Shell - CKS CKA CKAD Simulator
実際の試験よりも難しく設定してあるので、これをスラスラ解けるようになれば安心だと思います。
自分はCKAD-exerciseを一通りやったあとに一度解き、2時間ちょうどかかって97点だったので、一通り回答を読んでやめました。
2回使えますが、問題の内容は一緒なので万が一落ちた時のためにとっておこうと1回目だけをやりました。
ChromeにCKAD用のProfileを作った
CKADでは試験画面の他に1つだけタブを開くことができます。
受験する際はおそらくKubernetes Documentation | Kubernetesを開くと思いますが、検索していたりすると時間がかかるので、よく見るものはブックマークにまとめておくのがおすすめです。 また、誤って別のブックマークを開いたりしないように、ChromeにCKAD用のprofileを作りました。
参考までに、自分がブックマークに登録していたページです。
- kubectl Cheat Sheet | Kubernetes:試験のターミナルで補完を効かせるため
- Network Policies | Kubernetes:kubectlコマンドでyamlを作れないリソースなので。コピペに使いました
- Persistent Volumes | Kubernetes:同上
これ以外のリソースに関しては、ドキュメントを開かずに作成できるようになるまで練習していました。
ただ、「YAMLのどこにかけばいいんだっけ?」ということにはなったりもしたので、その時は下記のコマンドで確認していました。
kubectl explain pod.spec --recursive
2021-09-29追記:Katacoda
Katacodaについて書き忘れていたので追記。
Katacodaもブラウザ上でCKAD対策ができる無料サービスです。問題数が少ないことと起動や動作が遅いことが難点ですが、試験の雰囲気を掴むにはおすすめです。
環境構築が遅いのが我慢できずに複数タブを開いて動かしていたら別の問題の環境が作られたりしてしまったので、環境ができるまで大人しく待ちながら1タブでやったほうがいいかもしれません。
CKAD Practice Challenge using Interactive Browser-Based Labs | Katacoda
試験当日
試験当日は15分前になるとLinux FoundationのMy Portalから試験を受ける画面へいくことができます。
自分の場合はTake Examボタンが有効になったものの、その先の画面で試験開始ボタンが押せなかったのでちょっと焦りました。 「ボタンないんですけど」という感じのチャットを送ると、すぐボタンが現れて試験開始できるようになりました。
試験開始前の身分証提示や部屋を移す流れに関してはほかの体験記に詳しく書かれていると思うので割愛します。
だいたい30分くらい余ったので、問題を見直しつつちゃんと動いてるか確認していました。
YAMLを編集する際にvimを使う方も多いと思いますが、デフォルトだと使いづらいので~/.vimrcに下記の設定をしておくとやりやすいです。
set et set sw=2 ts=2 sts=2
結果
無事合格しました!
試験結果は24時間以内にメールが送られてくるとのことですが、自分の場合は24時間ギリギリに送られてきました。 なぜか2時間前からMy Portalの画面からCKADの履歴が消えていたり、最終的にログインできなくなったりもして、気が気じゃありませんでした。
メールが来た後開いてみたらちゃんとMy Portalも開けたので、そういうものなのかもしれません(ちゃんとしてほしいけど)。
まとめ
ということで、無事CKADを取得することができました。
社会人になってからこのような試験を受けたことがなかったので緊張しました。また、普段業務で使っているとはいえ、kubectlでのYAML生成などのCKAD対策はしっかりしておかないと落ちていただろうなと思います。
CKAやCKSに関してはまだ考えてませんが、気が向いたら受けてみるのもいいかもな〜と思っています。
これからCKADを受ける方の参考になれば幸いです。